知床 (斜里町)

Japan / Hokkaido / Shibetsu / 斜里町
 半島, 自然保護区, (透明な表示), 国立公園

世界自然遺産

北海道の東端にあるオホーツク海に面した知床半島と、その沿岸海域が登録の対象となっている。
半島中央部は、千島火山帯が貫き、海岸線は荒く海に削られた地域である。
冬には世界で最も南端に接岸する流氷が訪れる。
この流氷により大量のプランクトンが知床半島付近にもたらされ、サケなどの豊富な魚介類が生息する。
サケは秋に知床の河川を遡上し、ヒグマやオジロワシなどに捕食される。
これらの動物の排泄物および死骸は、植物の栄養素として陸地に還元される。
このような、海と陸との食物連鎖を見ることのできる貴重な自然環境が残る点が国際自然保護連合(IUCN)に評価され、2005年に世界自然遺産の登録物件となった。

自然遺産として3件目の登録。
また、海岸線から約3km沖まで登録地域となり、日本で初めて海洋を含む自然遺産登録物件となった。

1964年6月 - 知床半島が知床国立公園に指定
1986年~1987年 - 「知床国有林伐採問題」発生
1998年 - 斜里町、羅臼町の町予算に世界遺産登録事業費が計上
2003年 - 日本政府が知床を世界遺産物件としてユネスコに推薦することを決定
2004年 - ユネスコに対して推薦状を提出
2004年7月 - IUCNによる実地調査
2005年7月 - 世界自然遺産として正式登録
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経緯度:   44°11'11"N   145°11'16"E
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この記事は 7 年前に更新されました