リシャット構造

Mauritania / Adrar / Singati /
 geology (en), 興味深い場所, tourist attraction (en)

リシャット構造(Guelb er Richate)とは、アフリカ北西部、中央モーリタニアに位置する巨大な環状構造である。
 リシャット構造体とも言う。
 
 直径は約50kmに及び、宇宙空間からでないと、その全容は掴めない。
 その形状から「アフリカの目」、「サハラの目」と呼ばれることもある。
 周囲はサハラ砂漠に囲まれ、標高100~200mほどの高台の中に、窪地となったリシャット構造が存在する。
 構造内部は、同心円上に標高100mほどの山が幾重にも重なっている。
 発見当初は、隕石の衝突によるクレーターと思われていたが、調査の結果、特有の鉱物が存在しないこと、直径に比べて深さが浅いことなどから、これは否定されている。
 山を形成するのはカンブリア紀の固い岩石であり、長年の風化や浸食によって、柔らかい岩石部分が削られ、このような地形が形成されたとされる。
 環状となったのはドーム状の隆起運動のためと考えられる。
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経緯度:   21°7'4"N   11°22'32"W
  •  961 km
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