オムスク

Russia / Omsk /
 都市, 首都, former national capital (en), City of Labour Valour (en)

オムスク(Омск, Omsk)はロシア連邦中南部の都市。シベリア連邦管区の西端に位置する。
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経緯度:   54°58'59"N   73°22'8"E

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  • 概要 ケッペンの気候区分上では、冷帯湿潤気候に属するが、比較的乾燥した気候で、しばしば激しい砂嵐、特に冬季には吹雪に見舞われることがある。1月の平均気温は-19℃、7月の平均気温は+20℃といわれるが、しばしば30度を超えることも。ただし、乾燥しているので日本のようなべたつきはなく、しのぎやすい。6月から8月にかけては半白夜で夜11時頃まで明るい。 1716年に建設され、1782年からオムスク市。シベリア開拓の拠点として知られ、革命戦争の折には、一時、コルチャーク提督率いる白衛軍の首都ともなった。革命以前には日本領事館もあった。 1934年からオムスク州の行政の中心となり、イルティシュ川の右岸、オミ川との合流点を中心に、その両岸に街が細長く広がっている。そのたたずまいは、小サンクトペテルブルクといっていいような瀟洒で落ち着いたもの。街のいたるところに彫刻が置かれ、旅行者の目を楽しませてくれる。ソ連崩壊までは外国人立ち入り禁止の「閉鎖都市」だったため、日本ではあまり知られていないが、治安も良く、水上・陸上交通の要衝で、シベリア鉄道が通り、空港もあり、モスクワからは航空機利用が便利だ。 機械工業、冶金、化学・石油工業などの産業が盛んで、シベリアでの食肉産業の拠点でもある。市内には、ドストエフスキー記念オムスク国立大学、オムスク国立工科大学、オムスク国立教育大学、オムスク国立医科大学、オムスク国立農業大学など多くの高等教育機関があるほか、ロシア切っての「演劇都市」としても知られている。中でもオムスク・ドラマ劇場は、安部公房作の「砂の女」を上演、ロシアでもっとも権威のある「黄金のマスク」賞を受賞していることで有名だ。また、三谷幸喜の「笑の大学」をロシアで初演したのもこの劇場だが、他に第5劇場、人形劇場、音楽劇場、青少年劇場もある。 市内にあるプーシキン図書館の蔵書量は、シベリア最大を誇る。都市が開放されてからは日本とのつながりも深く、多くの日本の劇団や演劇人が訪れ、オムスク大学では毎年、日露演劇会議との連携で単位認定の「日本文化講座」が開講されるなど、日本との関係はきわめて良好。2007年には、革命時に破壊されたネフスキー寺院が市の中心部に再建され、地下鉄の建設が始まるなど、都市の整備が急ピッチで進んでいる 夏には、イルテッシュ川のクルージングが楽しめ、地ビールの「シベリアの王冠」は、ロシア・ビールの逸品。ホテルも充実している。ちなみに、オムスクは、ロシアの文豪ドストエフスキーが、1850年1月から1854年2月まで流刑されていたところ。その体験は、後に『死の家の記録』として発表されている。
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